ライディングNo.471その2

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「2012年以降のモトクロス公認競技会音量測定方式について(予告)というカコミ記事の中に「2013年から音量規則が2mMAX方式で115から112dBまで引き下げられる」という記載がある。典型的な文系メカ音痴で技術的なことはさっぱりなんだけど、この規制強化が各メーカーの開発に大きなプレッシャーを与えていることは容易に想像がつく。
YZ450Fの後方排気を見て、マフラーの中の穴の空いたパイプを螺旋状にしてみたらどうだろう…と素人丸だしなアイディアが浮かんだ一方で、現状YZ250F以外はほとんどインジェクションになってギアポジセンサーついてんだったら、ニュートラルの時だけ全開にしても回転上がらないマッピングをすればばいいんじゃね?…と身も蓋もないことも考えてみる。そしたら後者はすでにこっそり行われているらしいという話も耳に入ってきたり…。
写真は12MXoNの音量測定の様子。コンクリート壁の横でやったからなのか、前の週にGPシーズンを終えたヨーロッパの各チームも含め、ほとんどの車両が規定値を超えてしまい、終日大混乱となった。検査担当の委員さんは「ルールが決まった以上、粛々と規則通りに実行し、事実を伝えるのみだ。」と言っていたとか。
先のSUGO大会で行われたHondaの12モデル発表会でも、2m MAX法への対応と改善に重点を置いて開発したとおっしゃっていた。アメリカは未だに「音量規定? は?」なんだそうで、結果量産車はダブルスタンダードになるんだけど、北米市場と日本+ヨーロッパ市場は台数的に拮抗し始めてるとのことで、どっちも大事だからUS仕様を作ってそれに対策を施して販売するなんてことは出来ないらしいのだ。
その後12モデルCRF450Rに試乗させてもらったんだけど、正直あまり乗って楽しいという印象は得られなかった。CRの試乗ではそんなの初めてのことだ。あとで聞いたらそれでも11よりはだいぶ良くなってるんだそうな。CRFはとにかく車体をコンパクトにまとめたから、ひときわでっかくなったマフラーが全体のバランスを崩してしまってる気がした。ホンダにはあの手があるじゃんね。とか勝手に想像して、13モデルはその手を出して来るんじゃないかと密かに思っている。他のメーカーはどうするんだろう。ひたすらマフラーをデカく長くしていくのだろうか。
FIMは、2stを一生懸命に維持、推奨、普及させようとしている。値段も易いしみんなで乗っても4ストと比べたら音量もあまり問題にならないし、コストは安く済むしで、モトクロスの普及には絶対に有効という発想なんだと思う。日本で2ストモトクロッサーを重視してるのはFMXくらい? それだって取り回しが楽だからだと思う。
一方で4スト150をホンダしか作ってないのもどうなんだろうなぁ…と思う。いずこも開発は止まってるみたいだけど、そもそも2スト85と4スト150の混走って平等なのかしら。あくまでも音量は抑えて、軽くて安くて楽しくて…。そんな方向性を導いて行くのも協会の役目なんじゃないのかなぁと感じた次第。


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