Asia
日本はイマイチパッとしないけど、アジアのモトクロスは盛り上がってるというハナシです。みんなアメリカ、ヨーロッパには目が向いても、アジアに関しては、「モトクロスなんてやってるの?」って感じなんじゃないかと。興味のある方は読んもらえたら嬉しいです。
…なんていう書き出しで、アジア選手権MXのことをアッチのTOPICSに書いてたんだけど、どんどん愚痴になっちゃったので、テキトーなとこで切り上げて、こっちに引っ越します。つうことは、批判というか、かなり愚痴っぽくなるかもね(笑)。
2006 ASIAN MOTOCROSS/SUPERCROSS CHAMPIONSHIP (AMSC) 第2戦のレポートが届きました。送ってくれたのはRapeephat Bunyarataphanさん。…ってどの人だろう。CCのアドレスを見ると、去年のタイSXで名刺交換していた感じ。ちなみにこのレースは、かつて(01年)
尾崎友哉がシリーズチャンピオンを獲得したのと同じシリーズです。
で、詳しいインフォメーションとレポートは公式サイトがちゃんと用意されてるんでそれを見てもらうとして、第2戦フィリピン大会は、タイ期待の若手エース、アモン・テプリップが1-1で優勝。ポイントランキングトップに立ったとのこと。日本からは大塚忠和が出場したんだけど、さすがに苦戦しちゃったみたいね。5-8位だったのかな。
リザルト見ると、このシリーズ、タイ、インドネシア、中国、スリランカ、サイパン、マレーシア、グアム、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、イギリス、そして日本という国々からライダーたちが参加しています。
パンパシ圏のオージーとニュージーはともかく、なんでアメリカ、イギリスなのかと言うと、それはたぶん、軍の仕事とかでフィリピンに駐在しているモトクロス好きアメリカンとか、商社勤めしてるイギリス人(どっちも勝手な推測)なんかが「オレも走らせろ。」とやって来るのね。で、そういうことにすごく寛容だったりするわけです。
ちなみにR1グアム大会は、AMAライセンス持ったTony BOUGHTENが1-1で優勝してるんだけど、コイツはきっとグアム基地の海兵さんかなんかだろと思ったら、去年のロレッタリンで勝ってるし、メチャクチャ有名なトップアマチュアじゃんね。まぁ、そういう結構な顔ぶれで行われるシリーズなわけです。
ちなみに第1戦、日本からはTESの杉山和起選手が出場する予定ですが、直前で大風邪引いてドタキャンしたらしい。「なんか、グアムのレース行かないか? ってMFJの後藤さんに言われていいですよ~って言ったんだけど、直前に熱出しちゃって…」たな話を開幕戦のパドックで聞きました。本人イベントレースだと思ってたみたいで、アジア選手権だとは知らなかったみたいね。
尾崎友哉は「どう、行ってみる?」と聞かれて、全戦チャレンジして見事タイトル取ったけど、その後の派遣はすごく投げやり気味で、どんな基準でライダーが選考されてるのかも不明。たぶん、参加要請来てるんだけど、全日本とスケジュールが重なるから、誰か行ける人いないかな…的に決まるんだと思う。 このあたり、鈴木正利MFJ会長の「アジアのリーダー」発言からは大きな矛盾を感じてしまいます。
で、これも○-○の勝手な想像ですが、仮に日本人ライダーがこのタイトルを狙って参戦するとしたら、IA2の表彰台に立つライダーじゃないとたぶん無理。去年のタイSXでテプリップ君は1周目にエンストこいて表彰台逃したけど、ラップタイムで彼に勝ててたのはヨーヘーと渡辺 学だけだった(確か)。
で、ヨーヘーはともかく、IA2のほとんどのライダーはプライベーターなわけだし、メーカーのサポート受けてたとしても、アジアのタイトルを取って来いってことだったら、メーカーだって、全日本を数戦欠場するくらい許可すると思うんですよね。なんで、ちゃんとしたライダーの選出と派遣を行わないのかなぁと、かねがね疑問に思ってるんでした。
※もちろん大塚忠和がちゃんとしてないって意味じゃないよ。04年にはシリーズタイトル取ったわけだし。一人で海外に出向いて、現地のスタッフと交渉して、しっかりリザルト残せる数少ないライダーとして(もちろん全日本には出てないからスケジュールの心配もない。)選出されてるんだと思う。
でもね、これからどんどん盛り上げていこうっていう大会に、一線を退いたベテランを送り込むってのもどうかと思う。せめて忠和と若手みたいな組み合わせはできないんだろうか。タイSXがそうだけど、どうせ大したことないんでしょって出向いて、そのイベントスケールの大きさにびっくりして、しかも年々レベルアップしてるレースでヒーヒー言って、それが刺激というかいい経験になって自分たちもスキルアップする。そんな事実が確かに存在すると思う。オフロード全国大会で2階級特進したライダーなんか送り出したら、それこそいい経験になると思うんだよなぁ。そこんとこどうなんですか>MFJ。
若手を送り出してケガでもされちゃ、責任問題になりかねないってしり込みしちゃうのかな。でも、杉山は若手だし、TESは、かつて所属した折原選手の件も当然踏まえた上で、参加することの意義を認めて出場させようとしたわけだよね。
で、1番の問題は情報だと思うんですよね。このシリーズ戦のこと、一体何人が知ってるんだろうか。日本で大会の概要はおろかスケジュールも結果も一切公表されていない。MFJの内部でのみ処理されて、一昨年忠和がチャンピオンになったことすら知らなかった。年間ランキンク認定式で大塚忠和に会ったとき、なんでここにいるの? ってびっくりしたもの。ちなんとした情報があれば、「オレ、出てみたいんですけど。」っていうライダーがきっと現れると思う。
で、結局それはオレらの仕事じゃないか…と気付いて深く反省するのでした。ダメだなぁ。