【感動はここにある】最も身近でエキサイティングなモータースポーツ、それがモトクロス
飛んだり跳ねたり転んだり(笑)…
最も身近でエキサイティングなモータースポーツ、それがモトクロス
オートバイ(モト)によるクロスカントリーレース、それがモトクロスの語源だと言われています。一般にアスファルトの上を走るのがオンロード。未舗装路を走るのがオフロード。オフロードレースには長時間走り続けるラリーレイドやエンデューロという種目もありますが、モトクロスは一発勝負のスプリントで、横一列で「ヨ~イ、ドン」とスタートするのが特徴。ちなみに英語で書くとMotocross。MXという省略表記は、実は世界の標準語です。
モトクロッサーと呼ばれる専用の競技車両は、町中を走るバイクと違って排気音が少々ウルサイので、山の中や河川敷などの専用コースで行われるが普通ですが、お客さんが気軽に観戦できるように、都心のスタジアムに土を運び入れてコースを造ってしまうスーパークロスというレースもあります。よく混同されることが多いのがトライアルで、こちらはスピードではなくテクニックを競います。岩を登ったり丸太を越えたりするのはトライアル。バビューンとジャンプしたり土煙を巻き上げてコーナーを曲がったり、たまにコースアウトしたりバタバタ折り重なって転んだり…。いわゆる飛んだり跳ねたりしながら泥んこになって走り回るのがモトクロス。ちょっと過激でとてもエキサイティング、案外身近ですごく楽しいスポーツです。
そもそもの始まりは、オートバイがこの世に生まれて間もない頃のイギリス。もともと実用性よりもスポーツ性の高かったオートバイで、野山を駆け回って競争しはじめたのが始まりだったとか。スポーツとして確立してからの歴史も古く、世界選手権(FIM MOTOCROSS Grand Prix)はすでに60年以上の歴史を有しています。更に年に1度開催される国別対抗戦モトクロス・オブ・ネイションズという大会は、世界選手権よりも長い伝統と歴史を誇り、モータースポーツのオリンピックやワールドカップと称されています。
ヨーロッパを中心に行われている世界選手権と、人気実力共にNo.1と言われるアメリカの国内選手権(AMAMotocross.com)が双璧を成し、アジア、オセアニア、アフリカと世界中で行われているモトクロス。日本では財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ Online Magazine)の公認大会が60年代の後半にスタート。現在は、クラス別に年間の総合成績を争う全日本モトクロス選手権シリーズが年間10戦ほど組まれている他、各地で様々な大会が行われています。また、90~95年に鈴鹿サーキットで、05~08年にスポーツランドSUGOで世界選手権日本グランプリが開催され、世界が注目する中たくさんの観客を集めました。
大人から子供まで、もちろん女性も気軽に始められるモトクロスは、見て楽しい、やればもっと楽しい、最も身近でエキサイティングなモータースポーツです。