17JMX Rd.3 CHUGOKU

土曜の朝会場に着いてMXINGをゲートに預ける。いつものルーティンなのだが、弘楽園ではその時初めてコースに対面することになる。朝日が差し込んでいたり朝靄に包まれていたり。今回、コースを見るなり正直「ウワッ!」と声が出た。隅々まで、そうと書くと一言で済んでしまうけれど、どれほど入念に、繰り返し、手間隙をかけてメインテナンスしたのかが、一瞬で理解できるほど美しく仕上げられたコースがそこにあった。

走行が始まると、ただキレイに造られたコースではないことがすぐに判明する。ファインダーの向こう側には、セクションの攻略に苦戦するライダーたちの姿があった。ジャンプもコーナーもそれぞれの繋がりのリズムにも一々癖がある。その計算された難易度が、好レースと激しいバトルを演出した。

写真はIA1クラス第1ヒートの表彰式。通算150勝の大記録に向けて全力でトップ走行を続けた成田と、その成田にプレッシャーをかけ続けた新井が、大逆転で勝利を奪い取った小方に祝いと遺恨の美酒を浴びせかける。表彰台の最も高い場所で、してやったりと喜びを爆発させる小方。これこそがシャンパンファイトだ。

最終レースのIB Openまで続いた白熱のバトル。運営も含めこのスポーツに関わる全ての者に言えることだ。努力は必ず報われる。「お客さんに喜んでもろうてなんぼじゃろ。」新たにKYBの名が冠されたラムソンジャンプを見下ろすVIP観戦席。自ら重機を操って改修工事を先導したコースオーナー門田会長の笑顔も印象に残った。


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