IA2の表彰式、一番高いところに立った岡野 聖選手と、一番低い壇に上がった能塚智寛選手の頭の位置がほとんど同じで、なんだか微笑ましく思ってしまったのだけれど、生まれも育ちも、年齢も身長も体重も違う者同士が一列に並んで競争をする。すごく単純ですごく複雑。誰もが全力で戦いたいけど、怪我をしていたりマシンに不調があったり、あるいは明日仕事があったりで、どうしてこれがなかなかそうもいかない。自分の出来る限りのペースで、でも時々限界を超えてしまいながらレースは進んでいく。何年も見てきて、たまにライダーもして、モトクロスって面白いなぁって、改めて思うときがある。