【INSIDE OUTSIDE 2016/002】「MXGP Round2 Thailand-辿り着くということ-」

なんだよこの屋台…という感じですが、2016MXGP第2戦Thailandの観客エントランス横にあった日本食屋台です。場所はバンコクから北西に150kmほど離れたスパンブリー…のさらに西の野っ原に作られたスパンブリーモータースポーツランド。どんな会場? って思った方は、植田翔太選手のFBや白井メカのFBを訪ねると、いろいろと写真が出てきます。
早朝スワンナブーム空港に着いたら、コンコースにMXGPの看板が置いてありました。会場が近づくにつれて、メインストリートの横に看板が並んでいたり、横10メートルは軽くありそうな巨大なバナーがあったりして、いやが上にも気持ちが盛り上がってきます。
そして辿り着いた会場。基本フラットな土地です。しかも、何ヘクタールとかわかりませんが、東西2km四方は軽くあるんじゃないかというくらいだだっ広い場所に、コースが造成されていました。とにかく真っ平らなので、向こうがどうなっているのか見えません。所々にでっかいジャンプがあって、どっちから飛ぶのかなという感じ。実際にライダーが走ってくれないことには、どんなコースなのかちょっとイメージできない感じです。
パドックにはカイローリがいて、なぜかフェブルはハスクのパドックにいて、スズキのパドックには昨日名古屋から飛んできたというステファンがいて、ホンダのパドックには山本がいて遅れてカイザーもやって来ました。少数精鋭だけど正しくグランプリ。
山本以外にも日本人ライダーが二人参戦しています。一人は植田翔太。もう一人は安原 志。山本はMXGPクラスに、あとの二人はワイルドカード参戦でMX2クラスに出場します。山本がセットアップを詰めの話をお父さんにしている一方で、「通行証どこでもらえばいいの?」「エントリーがまだ出来なくて。」と植田と安原はあたふた。それでも明日は元気に走り出してくれるはず。
植田選手がここに来れたのは、昨年のThailand GPに畑尾樹璃選手が参戦して(今年はウィメンズクラスがありませんでした)、そのときサポートしてくれたスリサコンカワサキというチームにオファーしたところ、快く受け入れたもらえたから。…と書くとすんなり出場が決まったみたいに聞こえるけど、出場を打診してから出発直前までドタバタ、アタフタしてやっとここまでやって来たというのが実際のところ。それでもチームのスタッフが空港まで迎えに来てくれて、会場まで送迎してくれて、そこに別のスタッフが新車のKX250Fを運んできて、持ち込んだパーツを組み上げて、あとはサウンドチックを受ければと、どうにか準備が進んでいたから、明日はきっと元気に走り出してくれるはず。
Thai GPに関していえば4年連続の出場となる山本はともかく、植田と安原は、正直GPライダーに叶うわけなんてない。タイのライダーと競り合うのが関の山かもしれない。それでもここまで辿り着いて、スタートラインに着けるのだ。それだけで十二分にすごいことだし、どれだけ価値があるか。
そんなボクもほうほうの体でここに辿り着いた。昨年末、年明けからずっとエンジンがかからなくて、ほんとうダメダメな状態だけど、なんとかかんとか辿り着いた。この週末、刺激をいっぱいもらって、それをみなさんに、日本のライダーや関係者のみんなに伝えようと思う。
というわけで暑さに負けないように頑張ります!!