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04TSXrp01バンコク市内のホテルで行われた「ISUZU D-MAX Super Commonrail All Japan Stars SX In Thailand 2004」の開催記者発表会です。ずっと現地のオイル会社VELOILがメインスポンサーだったんですが、今回初めていすゞ自動車が冠スポンサーになりました。D-MAXというのは同社のピックアップトラックの名称。マイカーブームのタイでは、ほんとどうしちゃったの?って思うくらい町に新車が溢れています。セダンだけじゃなくてSUVもバカ売れしてるらしいです。特にピックアップは、荷物の積載量、つまり実用性も高いし、いざとなれば荷台に何人でも人が乗れちゃうんで、ことさら人気みたい。いすゞもD-MAXの販売に力を入れてるみたいで、コースへ行く途中、何軒かのディーラーがD-MAXを店頭に展示してセールスプロモーションしてるのを見かけました。
でもって発表会ですが、雛壇の後ろのスクリーンが上がったり下がったりして、コースの造成シーンや、日本のライダーたちが空港に到着して歓迎の花の首飾りをかけてもらうところ、夕べの食事風景なんかが、スピーチの合間に次々映し出されます。つまり、「今大会は、こんな感じのコースで、こんな風にやって来た日本人ライダーが出場するんだよ。」ということを分かりやすく説明しているわけです。このプロモーション映像はおそらく大会の前宣にも使われてたんだと思います。ちなみに大会を生中継したチャンネル7は、タイ本土はもちろん、国境を接したラオスやカンボジアやベトナムやマレーシアあたりでも受信できちゃうみらしくて、かなりの数の人がタイのレースをテレビ観戦することになります。
日本でレースのスポンサーっていうと、4輪はともかく、2輪ではほとんど関連業種に限られてるような気がします。もちろん例外はあるけれど、大多数が、OEMの関係もあるんで、協賛しないわけにはいかないのよね、みたいな義理の繋がりなんじゃないかと…。モトクロスでいうところの例外っていうのは、たとえばアスパラドリンクさん。…あとどっかあったかなぁ…って感じだけど、タイのSXには、少なくともボクが取材に行った01年から、レッドブルとかシンハービールとか、全くの異業種がスポンサーとして参加していて、おそらく国内選手権も含め、盛り上げてきたんだと思うのです。
これは去年聞いた話なんですが、タイ国内選手権は、テレビの放映権が安い平日に行われていて、それもやっぱりチャンネル7が生中継していたらしいです。でもって、ジャパニーズオールスターはスペシャルイベントなので、特別スポンサー付けてデッカくやろうとことなんだろうけど、そういう企画が成功しちゃうあたりがなんともスゴいし羨ましいなぁと思っちゃうわけなのです。
だって、日本の場合、メーカーが普及とか販促という名目で予算をやり繰りして、ライダーからエントリーフィーを徴収してなんとか切り盛りしてるのが実情でしょ。タイのレースは興行としてちゃんと営業的に成功していて、しかもその影響力から2輪メーカーはもちろん、4輪のメーカーまで協力、協賛を申し出るまでに成長しちゃったってことだもんね。
これはトンチャイさん率いるTwo Wheels Networkの功績でもあるけれど、バイク好きで勝負事が好きなタイの社会的な背景とか、その他モロモロ、検証し、見習うべきことが少なくないんじゃないかと思うのでした。ボタンの掛け違いって言うけど、日本がボタンの穴を開けてる間に、向こうはファスナーでジーっと一気に追い上げてきたというか、追い越して言ったというか、思うところは少なくないのでした。


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