STEP ON (世界と日本のモトクロスについて考える) ep3

STEP ON (世界と日本のモトクロスについて考える) ep2 からの続き

ジェイのインタビューからの帰り道、ずっと耳に残っていた「足首 固定」+「 トレーニング」を検索してみたんです。そしたら真っ先に表示されたのが、世界陸上の銀メダリストで400mハードル日本記録保持者、為末 大さんのこの動画でした。

プライオメトリクスって単語自体全く聞いたこともなくて、でも他のスポーツでは当たり前のメソッドみたいだしで、松田優作バリに、なんじゃこりゃぁ!! って大ショックを受けたことは、最近なにもかももすぐに忘れる木田の頭の中に、今も鮮明に残っているんでした。

ステップ踏み位置の話はまだ続きます。

突然話がワープしますが写真はタイSXのワンカット。この当時タイのスーパークロス選手権最終戦は、日本のライダーを招待して、タイのライダーたちが日本のトップライダーにチャレンジするみたいな演出がなされていたんです。ジャパンスーパークロスもある意味そんな感じでしたが、最近だと全日本最終戦MFJ-GPに海外のトップライダーが来たりするじゃないですか、アレのアジア版だと思ってもらえれば。とにかく毎年何人かの日本人がタイで招待されて、常夏のタイでレースをしていたんです。

2007年は熱田孝高、田中教世、小島太久摩・庸平兄弟、戸田蔵人君なんかが招待されたんですけど、レースの翌日、タイホンダが熱田選手をコーチに迎えてスクールを行うという話を聞いて、なんだか楽しそうだなって、それを取材に行ってみたんです。どうやって行ったのか覚えてないけど、会場に着いたら前日タイのチャンピオン、ターボ君にボロ負けした熱田君が困った顔してて、「スーパークロス形式のレースじゃ既にこっちのライダーの方が速いし、オレは一体何を教えたらいいのよ??」って聞いてきたんです。「だったらヨシがどうやって全日本チャンピオンになって、世界にチャレンジ出来たか、その経緯を教えて上げたらいいんじゃない」って場当たり的にアドバイスしたんですけど、その時の熱田君の話とコーチングが、またまたエッ!!て内容だったんです。

最初の座学では熱田君が英語で話す。それをツイ君っていう現地のジャーナリストがタイ語に通訳するって流れだったんですが、いきなり熱田君「ハ~イみんなに質問、今回タイのチャンピオン、ターボ君が来てくれてるけど、いつか彼に勝ちたいって思ってる人手を挙げて!!」ってみんなに聞いたんですね。そしたら若いタイのライダーたち遠慮しちゃって、本人いるのに手なんか挙げていいのかな?? 的に互いに顔を見合せてたんです。その様子を見て熱田君が一喝。「なんでみんなここで手を上げないの。勝ちたい、勝ってやるって気持ちを見せなかったら絶対にターボに勝てる様にならないよ。」続けて熱田君が話したのが「ボクが君らくらいの頃、日本のモトクロス関係者の誰一人として、ボクが全日本のチャンピオンになって世界に出るなんて思ってなかったんだよ。でもね、ボクは絶対にチャンピオンになるって思ってたし、なんなら世界チャンピオンが目標だった。だから世界選手権に行ってトップ10のリザルトを残せた。目標を定めて言葉にすること大事だよ。」というエピソードとアドバイス。これで一気にタイの若手のハートを掴んだ熱田君、続けて話したのが「みんなブーツの底見てごらん。どこがすり減ってる?? ボクのブーツはね、ホラ踵と爪先のちょうど真ん中ぐらい。ここでステップを踏んでるんだよね。ところが世界チャンピオンのステファンエバーツのブーツ見たらさ、もっと爪先寄りのところがすり減ってるわけ。どうしてだと思う?? ヨシ、それを確かめるために実際にコースを走ってみようか。」

そうなんです。ステファン・エバーツのスタンディングライドと爪先ステップ。やっとそこに話が戻りました。

ステップ踏み位置の話はまだ続きます。


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