INSIDE OUTSIDE「ポイントスケールについて思うこと」

12月25日にMFJの公式サイトで「2024 MFJ国内競技規則」が公開された。いわゆるルールブックだ。
シーズン中、ポイントスケールに関して、変更されるかもしれないという噂を何度か聞いていた。2021シーズンから採用された上位15位までのポイントスケールが、上位20位までポイントが付与されるそれ以前のスタイルに戻されるのではという内容だった。
しかし、12月16日に行われた年間ランキング認定式「MOTO MOTO AWARDS」の冒頭の挨拶において鈴木哲夫MFJ会長がそのことに言及することはなく、今回の規則書も従来通り。いずれかの段階で検討はなされたが、最終的に変更には至らなかったということだろうか。
1位と2位の獲得ポイント差を大きくすることで、タイトル争いをよりドラマチックに変える…というのが当初の目的だったと記憶する。正直数字にはからっきし弱い文系悩なので、その効果があったのかどうか、自分にはわからない。それでも大会ごとにポイントを集計し、ランキングの変動を伝えてきたわけだし、自分自身遠い昔にポイント獲得を目指していたこともあり、1ポイントの重みは理解しているつもりだった。
添付した画像は、2021シーズンのIAクラスのランキング。左がこの年から採用された1~15位までのポイントスケール、つまり正式結果で、右がそれ以前の20位までのポイントスケールに置き換えたものだ。
先に書いた通り、数字計算は大の苦手だ。そんな自分に検証など出来るはずもないし、この比較に意味があるのかどうかもわからない。ただ、これはあくまで肌感覚のようなものなのだが、優勝争いの後方で必至に1ポイントをせめぎ合うのは、前後の10人。つまり20位が1ポイントなら15~25位のライダー。15位が1ポイントの場合、10~20位のライダーにチャンスが訪れる。
今更説明の必要もないと思うが、モトクロスはスタートの良し悪しが結果を大きく左右する。ギリギリ予選通過を果たしたライダーがホールショットから逃げきって勝つことはまずあり得ないが、過去のレースを振り返って見ても、20位以内に踏みとどまることは十分あり得るように思う。逆に考えれば、20位1ポイントのスケールだと、決勝に駒を進めた全ライダーに1ポイントのチャンスが与えられる。しかし15位1ポイントだとそのチャンスは大きく遠ざかる。画像のランキング比較からそれを感じ取ることはできないだろうか。
長年取材を重ねてきて、「まずは予選通過。決勝ではスタートを決めてなんとかポイントを手にしたい。」そんなライダーたちのコメントを、一体何度耳にしたことか。昇格を果たしたばかりのルーキーたちははもちろん、どのクラスのライダーたちも、そのほとんどが、その思いを強く胸に秘めて遠征して来ている。
的外れな意見だとしたらそれでいい。ここ数年のエントラントの著しい減少。実はこのポイントスケールがその理由になってはいないだろうか。ライダー、チーム、一部の主催者から同用の声を聞いてきた。加えて、ファンのみなさんの意見をお聞きできたらと思っている。