カレンダー

…といえば、普通11月ごろからゾロゾロ出回るものですが、今頃できました。
06lc001ols
キレイな画像でお見せできなくて申し訳ない。
そもそもの始まりは、当時レディス選手会長だった鈴木恵美ちゃん(これも当時、今は境野恵美さん)からの提案だったのでした。「選手会の連絡費とか企画書のコピー代とかの持ち出しがけっこう大変なのね。ポスター作って売れねぇべか。」
…で考えたわけです。レディスのポスター作って商品化するのは簡単だけど、肖像権とか著作権とか、そもそもMFJの了解とかうまく取り付けることができるかなぁ? …と。そこにはなんだか大きな困難が立ちはだかりそうだったし、そもそも採算ベースで始めたら、誰がリスクを持つのとか、売り上げの分配はどうするのとか、これまた面倒な問題が出てきそう。
そんで、いっそチャリティにしちゃたらどう? とアドバイスしたわけです。スポンサーさんに一口いくらの協賛をお願いして、最悪赤字にはならないようにして、制作費、選手会の運営諸経費をさっ引いて、なお利益が残ったらモトクロス界のために有効に使ってもらったらいいんじゃないかと。まっ、正面突破じゃなくて迂回案なわけで、ちょっとずるいけど、その方がみんなの受けもいいんじゃないかと思ったのでした。
したっけ恵美ちゃんが即答してきたのでした。「もし売り上げが残ったら、折原(選手)のお見舞いにしたい。」
あ~、足の着かない80に乗ってたおしゃまな女の子が、なんて立派な考え方できるようになったんだろ。まずそう思いましたね。
そんで出来上がったのが04バージョン。っていうか、このときは確かB3サイズで、ライダーの走りを組み合わせただけのポスターの下の部分に半年分のカレンダーを入れただけだった気がする。で、それやったことで印刷代がいくらかかるとか、何部くらい捌けるとか、売り上げもこれくらいなら期待できそうという、ある程度の目算が立つようになったので(折原選手にもちゃんとお見舞いを渡すことができた。)、去年は思い切ってサイズを倍のB2にしたんだけど、印刷っていうのは紙の大きさとか部数とかが価格に比例するもんでもないので、これまたみんなに喜んでもらえて、全日本の全会場に洋式トイレを設置するという目標も達成できたし、ネイションズに基金を出したりもできたのでした。
ほんで今年。恵美ちゃんは現役を引退し、選手会の相談役という立場。レース活動にピリオドを打ってもなんだかのカタチでモトクロスには残ってもらいたいキャラクターなので、この役柄はほんと適任だったと思う。でもってカレンダー制作は、ボクが実務を仕切って彼女(たち)に経理、連絡係をやってもらうのではなく、完全にプロデュースを委ねることにしたわけです。
もちろんボクがそんなことアドバイスしなくても、恵美ちゃんは協力してくれたスポンサーはじめ関わった人たちにちゃんと報告書も送ってきたし、しっかりとプロディースできるようになっていました。なのでなおさら、今年はどんなテーマで、何を目標にするのか楽しみだったりもしました。そしたら恵美ちゃんは、「全日本の会場でさ、地面にバスタオル1枚敷いて、赤ちゃんのオムツ替えてるお母さんがいたんだよね。いくらなんでもあれは可哀相だっぺよ。スーパーのトイレにあるみたいな、ベビーベッドあったらいいなぁって思うんだよね。」と言ってきた。当たり前だけど、視点や発想が女性なんだよね。
まっ、そんなこんなの06-07バージョンです。写真はフリーの長谷川徹カメラマンと、これまたフリーの田宮 徹クンが快く協力、提供してくれました。もちろんボクの写真も何点か入ってます。本当はもっとカジュアルな表情とか、単独の走行だけじゃないバトルシーンとか入れたかったんだけど、それはボクの力不足。「できるだけ多くの仲間たちを入れたい」というのが制作に当たって1番の要望だったりするので、それを優先したらこんなデザインになっちゃったというのが実情でもあります。
当初、ウェブでの販売なんかも話に出たんですが、送料出してもらうよりも、応援に来てくれた人たちに直接手渡したいという彼女たちの希望というか信念で、現地での直接販売のみになる予定。恵美ちゃん曰く「レディスの若い衆に声かけてもらえれば、どこどこで購入できますって教えられるようになってます。」ってことなので、ぜひとも声をかけて、応援してやってください。
以上長々と。06-07バージョン完成のお知らせでした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です