041210TSX01バンコクを離れ、タイランドサーキット近くの町、ナコンパトムに移動してきました。例年だとホテルにクルマが迎えに来て、山積みの荷物とライダーを乗せて出発するのだけれど、今回はなんと列車での移動。ホテルから地下鉄でバンコク中央駅まで移動して、思いっきりローカルな列車でガタンゴトン。…と行きたかったけど、この列車、走っているより停まってる時間の方が長くて、しかもいろんな匂いがして旅の情緒たっぷり(笑)。途中何人もの物売りが乗り込んで来て、あまり美味しくない果物食べたり、ジュースを飲んだりして過ごしたのでした。
で、コースに近い駅(…だったのかなぁ)で下りるとそこに大型バスが待っていて、途中川沿いのレストランでランチ食べてサーキットへ。サーキットではコースと車両の確認なんかして、再びバスに乗ってナコンパトムの町に着いたのでした。遅れてやって来た奥野歩希ちゃんとホテルで合流。晩御飯は、いつもライダー大騒ぎするからかどうか、別室。とにかく賑やかな夜を過ごしているのでした。
今回の移動、ライダーたちにはあまり好評ではなかったんだけど、つまるところ、オーガナイザーのトンチャイさんの心遣いなんですよね。最初はバンコク市内の渋滞を避けるためなのかなって思ったけど、たった10バーツの列車で移動して、その先にリムジンバスをチャーターしておいたのは、バンコクのいろんな文化に触れさせたかったんだと思う。
トンチャイさん、全戦テレビで生中継されるタイ選手権の解説の他にもいろんなメディアに顔を出しているらしく、どこに行ってもかなりの有名人。移動中もずっとテレビカメラが帯同していて、「今回オールスターズジャパニーズは、こんな風にやって来て、こんなところを移動して、こんな風に食事をして、さあレースが始まりますよ」と編集してオンエアするんだと思う。ライダーたちと分かれて歩希ちゃんを迎えに行った車中でも、携帯でラジオ出演し、かなりの時間しゃべっていたらしい。
らしいというのは、トンチャイさん、ボクらと話すときは英語だけど、メディア対応は当然タイ語でしゃべりまくるから。ただ、はっきりしてるのは、タイのスーパークロスがみんながイメージするような後進国のローカルイベントなんかじゃないってこと。少なくとも専門誌以外情報が得られない日本のモータースポーツとはわけが違うのだ。公共ってことばの適切な使い回しがわからないけれど、モータースポーツをできるだけ多くのタイの人たちに愛されるようにしようとものすごく努力しているのが分かるし毎年着実に成長して実際にそうなりつつある。さっき見てきた今回のコース、ヤバイよアレ。しかもとんでもなく速いタイのライダーが育ってるらしい。いつか日本人踏み台にされちゃうかもだ。それくらいこの国は勢いが合って、しかもしたたかだ。言葉はわからないけれど、それはたぶん間違いない。
というわけで、11日は練習走行の日です。


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