【安全対策】「フラッグマーシャルのスキルアップ(重要性)について」

「フラッグマーシャルのスキルアップについて」

以下の動画は、FIMが配信したフラッグマーシャルのスキルアップとそれを認識することの重要性についてFIMの担当ディレクターが説明しているものです。対象となるオフィシャルはもちろん、ライダー、チーム関係者はもちろん、モトクロスに関わる者にとって、ものすごく大事なメッセージだなと思って、なんとか翻訳したいと考えていました。ようやくそれが叶ったので、改めてリンクします。全日本モトクロス2018シーズンの開幕直前ですが、みんなに見て(読んで)いただけたら幸いです。シェアをぜひお願いします。

FIM CSM Director/Tony SKILLINGTON(トニー・スキリントン)

こんにちは、みなさん、我々のショートムービーにようこそ。

我々がこれから試みようとしているのは、我々が21世紀のフラッグマーシャルとして描くものをお見せすることです。何十年間にも渡って、オフロードにおけるフラッグマーシャルの義務は、実際には何も変わっていません。我々の志は、モトクロスに参加するすべての人々、MXGPレベルの人たちだけでなく、国内大会、国際大会、地方のレースのいずれかに参加しようと思った誰もが我々の考えを実現できるというところにあります。フラッグマーシャルに携わるスタッフはほとんどがボランティアのため、我々には注意義務があります。その義務とは、全世界のフラッグマーシャルに対して、確実に安全を提供し、リスクをなくすのを可能にし、誰もが理解できるシステムを導入することです。それは我々が参加するどのレースでも、誰でも行使できるシンプルなものです。だからこうした作業を行うことは我々にとってとても大切なのです。

ここ数十年かけて、モトクロスはとてもリスクの高いスポーツになってきていると我々は認識しています。こういった観点からフラッグマーシャルが必要とされ、彼ら自身にも手厚いケアが求められています。一般的に、彼らは若くて熱心な人々であり、それと同時に彼らにはみな家族がいて、人権があります。人々をこういった状況下で守るために我々はベストを尽くさなくてはならないのです。

続いて、大会で起こりうることや我々が目標としていること、そしてクリスウォーレン氏をみなさんに紹介したいと思います、氏はMXGPすべてのシリーズにおいて、フラッグマーシャルの義務と指導を請け負っております。このショートムービーを作ることで、フラッグマーシャルがどのようなものであるのかを初めて披露出来ることが大切であると思います。そしてよりよいフラッグマーシャルになる方法をもっと良く理解し、大会においてもっと満足感と報奨が得られるのを確実にすることも大切だと思っています。

FIM Flag Marshal Coordinator/Chris WARREN(クリス・ワーレン)

こんにちは。フラッグマーシャルの安全性についてお話ししたいと思います。

フラッグマーシャルはコース上にいるライダーたちにとって、唯一コミュニケーションが取れる人々です。そしてコース上でのすべての事故の危険をライダーたちに警告するのを、旗の使うことによって伝えられるかもしれません。
我々は今、フラッグマーシャルをコース上でも危険なペグの近くには立たせないようにするのを目標としています。
我々が試みているのは、走路からマーシャルを離れさせることです、その距離は2~3メートル、もしくは4メートルでもいいでしょう。
もし事故があった場合は、コースに向かっていき、ライダーたちに警告するために旗を使うのです。

マーシャルを走路から2~3メートル下げた位置につけましょう。
その際、マーシャルに平らで安定した立ち位置を与えることが大切です。
そしてエスケープルート(逃げ道)も用意しておかなくてはなりません、事故を起こしたバイクが彼のいる方向に向かってきても、バイクにはねられたりしないように、走ったりどいたり出来るような場所が必要なのです。
また、最大限に義務を果たすことができるよう、マーシャルには安心して立っていられるような場所を与えることも大切です。

ご存じの通り、多くの事故はジャンプにおいて起こります。だから、危険が前方にあれば、ライダーに可能な限り最速の警告を与えることが重要となります。
それを行うためには、これもまたマーシャルを2~3メートル走路から離して配置しますが、今回は離陸地点と着地地点のふもとに置きます。
そして離陸ランプにいるマーシャルが着地ランプの相方を注意深く見守ります。
もし事故があれば、離陸ランプにいるマーシャルがコースに向かって移動し、旗を振るでしょう。そしてこの行為がライダーにスピードを落としてジャンプをしないように、できる限り最速の警告を与えることとなるのです。

我々のマーシャルを安全にしておくのに使われるもう1つの方法は、彼らがコース側に面した状態で、走路の後方2~3メートルのあたりに配置することです。そうすれば、マーシャルはライダーがやってきたり横切ったりするのを見ることが出来ます。
このようにすれば、バイクがコントロール不能になり、彼らの所にやってくるのを早めに気がつくことが出来るでしょう。それで彼らは次の行動を起こすのにより多くの時間が持てるはずです。

そして最後に、マーシャルのために頭部を守るものや安全用メガネ、耳を守るものなどの安全整備をしっかりとあつらえる時期がきていると思います。マーシャルが心地よく感じれば感じるほど、しっかりと仕事が出来ますし、怪我の予防にもつながります。つまるところ、マーシャルの安全性が最重要事項であると我々は考えます。

コースにおいて、フラッグマーシャルは本当に重要です。
先にお話したように、それによってのみコミュニケーションをとることが出来ます、例えばライダーたちに危険な状況や事前に察知すべき事故があるかどうかを伝えたりするようなことです。だからフラッグが正しく使われることが非常に大切になります。

イエローフラッグには2つの使用法があります。
1つ目の使い方は「スティショナリーイエローフラッグ(提示)」です。
これは、ライダーに注意するように促しています、この先に何かがあり、何かしら回避する行動を取らなくてはいけないかもしれない、というようなことです。

2つ目の使い方は「ウェイブドイエローフラッグ(振動)」です。これは非常に重要です、なぜならばこの旗使いはライダーにこの先に何か重大なことがあると伝えているからです。

ライダーにスピードを落とさなくてはならないこと、止まる準備をしなくてはならないこと、追い越すことは厳禁、かなりの減速が求められること、ジャンプはするべきではないこと、こういったことを伝えています。これによって、ライダーは誰もはねることなく、自分自身もまたはねられることもなく、安全に事故をやり過ごすことができるのです。

一旦事故を回避できれば、ライダーはレースを再び始めることが出来ます。マーシャルはまた「メディカル(医療)フラッグ」を持っていなくてはなりません。これはとても重要なフラッグです、なぜならこのフラッグはライダーに走路上に怪我をした者に従事している医療関係者がいると伝えているからです。

医療関係者が働いている間、出来るだけ安全な状態にしておくことが最重要となります。
ライダーがメディカルフラッグを見たら、事故を通りすぎるまで、スピードを落として、すべての障害をゆっくり進まなくてはなりません。またこのメディカルフラッグを医療救助を求めている人に対して使用されることは禁止されていると心に留めておきましょう。この旗は走路上で医療関係者が働いている時のみ使用されます。

「ブルーフラッグ」は周回遅れになりそうなライダーに注意を促すのに使用されます。
速いライダーが追い越しをするときに邪魔にならないように、遅いライダーは今のラインとスピードを保たなければいけません。

FIM CSM Director/Tony SKILLINGTON(トニー・スキリントン)

みなさん、我々のショートフィルムは楽しんでいただけたでしょうか。
この映像の目的はもちろん、フラッグマーシャルの義務がどれだけ大切かをあなたがたに気がついてもらうことにあります。フラッグマーシャルが巻き込まれる危険性と、あなたやあなたと共に従事している人々の命を守る重要性を理解できるようになることが本当に大切なのです。

すべての観点から、こういったことを理解して、いつも維持していくことがとても重要です。ライダーの安全のためにも、180度の視野で、バイクがあなたの元に向かってきたり、あなたの目の前で何が起きているのかを確認しましょう。

コースにおいて、いつも自分の状況や自分の位置を正確に把握できるようにし、自分が安全かどうか確認することが大切です。もしあなたが安全でないのならば、あなたの命が守れるよう、位置を変えるか調整してもらえるよう必ず誰かに伝えてください。そして素晴らしい週末をモトクロスで楽しんでください。

モトクロスは命懸けのスポーツである、という基本中の基本を理解することがとても大切です。
(視聴してくれて)ありがとうございました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です