16MXGP of Thailand

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ホールショットを決めても、オープニングラップには14番手まで順位を下げ、結果は18位。スタートで混戦に埋もれたRace2も、ポジションは変わらぬ18位。転倒やマシントラブルで多少順位が上がることはあっても、タイムプラクティスの結果がはっきりとリザルトに反映されるのがレースの鉄則だから、ある意味当然の結果だと言える。トップチームのみならず、地元ライダーがこぞってエントリーしてくるヨーロッパラウンドになれば、より厳しい戦いになることは目に見えている。MXGPにただ一人レギュラー参戦する山本 鯨。かかる期待が大きい分、このポジションに落胆する者も少なくないだろう。

ところが、昨年と今年のカタールとタイで、明確な指針となるタイムを比較すれば、昨年の8秒強の差を、4秒台まで詰めてて見せた山本の成長は明らかだ。決して簡単なことではないが、あと2秒詰めれば間違いなくトップ10に手が届く。更に速度を上げ、タイムの落ち込みを減らす。課題は明白。今シーズンの目標を問うと「速くなること。」と答えて山本は笑った。「日本がシーズン開幕する前に、ボクはもう6戦出てるんです。もっともっと力を付けられる。」

Race1でGP初のホールショットを決め存在をアピールした山本。成長のステップがどこまで続くか、今年も楽しみだ。


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